夏の下ノ加江海岸

足摺宇和海国立公園内にある土佐清水市の下ノ加江海岸は、ウミガメの上陸地（産卵地）として知られている。 砂浜のすぐ近くに校舎があり、ウミガメの保護活動に取り組んでいた下ノ加江中学校は、３年前から休校になっている。

足摺半島のアコウの巨木

土佐清水市松尾地区の松尾神社境内に、樹齢３００年のアコウの巨木がある。 大正１０年に松尾のアコウ自生地は、国指定天然記念物として指定されている。 アコウは亜熱帯植物で、親木に寄生して木根を垂らし親木を覆い尽くして枯れ死させてしまうため、絞め殺しの木と呼ばれている。

足摺岬と灯台

幡多半島から さらに南に突き出た足摺半島の先端の岬「足摺岬」は、田宮虎彦の小説「足摺岬」で全国的に有名な岬になった。 大正３年に足摺崎灯台が点灯され、昭和４０年には足摺崎から足摺岬へ改称された。

竜串海岸の奇岩

土佐清水市の竜串海岸は足摺宇和海国立公園内にあり、昭和４５年に日本で始めての海中公園に指定されている。この奇岩は、二千万年前の砂岩台地が風や波によって浸食されて作られた。

土佐清水港の鹿嶋神社

土佐清水港の奥まった場所にある瓢箪島（ヒョウタン島は現在陸続きになっている）に鎮座している鹿嶋神社の創立造営は１４７３年で、１７５２年に改築されている。土佐清水港の魚市場にはカツオ・メジカ・サバ・マグロ・キンメダイなどの魚が水揚げされている。なかでも立縄（たてなわ）漁法で漁をするサバは「清水サバ」の名称で出荷され人気ブランドになっている。「清水サバ」の刺身の味は絶品。

松崎海岸と浜木綿の花

土佐清水市の松崎海岸は国道３２１号線沿いに長く続く海岸で、夏季には浜木綿（はまゆう）の花を観賞しながらのドライブも楽しめる。沖に２つ並んだ小さな島「水島」の眺めも良い。
浜木綿の花は宿毛高校の校歌（作詞は詩人の大江満雄）の一節に詠われている。
　　香りも高く荒磯に
　　浜木綿の花咲く如く
　　我等は胸に象徴の
　　白き花もて学び行かん
　　

土佐清水の「ダディー牧場」

土佐清水市三崎地区の国道３２１号線沿いに、馬の養老牧場「ダディー牧場」がある。現役を引退した競走馬などが、安心して余生を送ることができる場所にしようと３年前に設立した。国内のサラブレッドの最多勝記録を持つオリジナルステップも暮らしている。

竜串の「海のギャラリー」

土佐清水市立竜串貝類展示館「海のギャラリー」は、地元の洋画家・黒原和男氏が収集した３０００種類・数万点の貝を展示している。日本を代表する建築家・林雅子氏の設計で、昭和４２年に開館し、「日本におけるモダン・ムーブメントの建築１００選」に認定された。

足摺海洋館のイルミネーション

土佐清水市三崎の足摺海洋館は、竜串海岸中央部に位置する桜浜海水浴場の側にある水族館で、大きな海洋水槽（直径９ｍ 高さ６ｍ 水量３８０トン）を周って観賞することができる。イルミネーションは１月５日まで点灯している。

ジョン万次郎の少年像

土佐清水市あしずり港のジョン万次郎資料館手前の広場に「萬次郎少年像」が設置されている。漂流してたどりついた無人島の鳥島で過ごした１４３日目に、アメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号に助けを求めた時の様子を銅像にしたもの。ジョン万次郎と４人の仲間たちの後方に波が迫っているが、岩に打ちつける巨大な波の表現に迫力がある。制作者は高知県に数多くの銅像を残した銅像作家浜田浩造氏。